自転車にこそ骨伝導スピーカー
ここ12年くらい乗り回しているスポーツ自転車。
もともとはMTBを街乗り用に乗り始めたことがきっかけで、一時期は都内の移動の9割を自転車に頼る生活だった。
現在はそこまで乗り回しているわけじゃないがそれでも2台所有している。念願のロードバイクも2年前に購入している。
基本的にスポーツ嗜好ではなくて、移動手段として、また都会の電車に乗るのが嫌いということもあって身軽に乗る、ということがスタートだったため、当初は『安全意識』自体がそこまで高くはなかった。
今思えば、まったくもってあり得ないのだが、知らないということは恐ろしく、ヘルメットもしないし、下手すれば音楽をイヤフォンで聴いて走る、なんてことも稀にしていた。
それでも乗り始めて2年ぐらいすると、そこそこ自転車で道路に出るということに対する理解や何かことが起きた時の状況などに対する想像力がつき、また自転車の漕ぎ方というか体の使い方も変わってくるので出せる速度が変わり、これは
「安全性をもっと重視しないとあっという間に死ぬな」
と思い始めた。
それ以降、必ずヘルメット着用、また転んだ時のケガの軽減も含めてグローヴも出来る限り着用している。
ヘルメットの着用はファッション的にこんな私でも大丈夫かなと思ったがなれてしまえば特に気にならず、むしろ自転車に乗っているときに被っていないと安全面で気になってしまうぐらいになった。
ちなみに地方に行くと工事用のヘルメットを中高生に義務づけているがあれはかえって危険なので即刻やめるべきだと思う。
自転車のヘルメットは衝撃を受けると、本体がその衝撃を吸収して割れ、頭に衝撃をいきにくい状態にして保護している。あの工事ヘルメットのようなものは構造を見る限り、衝撃を受けるとそのまま頭蓋骨へ伝えてしまう。また肝心の側頭部を保護していないような構造になっている。
意味が無い。
いずれにしても自身を守り、場合によっては加害者を殺人犯にしないためにも必ずヘルメットは着用したほうがいいと思っている
自転車にもモバイルフレンドリーな時代
10年ほど前の自転車ブームとともにGarminやgoogle mapなどを応用したアプリなどモバイルや専用ガジェットがすごい勢いで発達している。それらを使うサイクリストが増え、位置情報の確認や様々な計測をスマートに管理するような人も増えてきた。長らく書籍の地図派だが、データ計測という意味ではとても楽しい。
加えて音声案内などの需要も上がってきたが、なかなか別に用意するのはこまごまと道具も増えて面倒。
そんな中でこのCorosがキックスターターのプロジェクトで資金調達を始めた。
私が参加した時にはほぼプロトタイプを終えていて、どう生産するかという段階だった模様で、だいたい日本円で10000円くらいだったと思う。
それで購入したのがこのヘルメットだ。
これのウリはなんと行ってもほお骨に当たるようにつける骨伝導スピーカーが首のベルトについていること。
充電はUSBでたぶん4時間くらいは平気で持つ。
後頭部に電源がついていて長押しでスイッチオン。スイッチを入れるとしゃべります。
そしてスマートフォン用に専用のアプリがついていて、英語ですが、何キロ走ったか、何分かということをしゃべるのでペース配分を考えながら走ったりも出来るし、地図機能が連動していてナビ代わりにも使える仕様になっている。
もちろん走行データを記録してくれて速度や高度まで計測してくれる。
ハンドルに取り付ける簡単なリモコンがあり、Bluetoothでの接続時には音楽の再生やヴォリームコントロールも携帯を開かずにコントロール出来る。
何より快適なのは骨伝導なので道路上の音も聴こえるということ。外部スピーカーを取り付けている感覚で利用出来る。
集団走の時に簡単に会話できる機能もついているようだが、他にもっている人を知らないのでそれはこれから調査します。
ほお骨に当たる部分はゴムになっているのでフィット感は全く気にならない。
ヘルメットとしての機能も十分でカラーヴァリエーションも4種類あり、サイズも2種類展開している。
基本的にはヨーロッパ人仕様で縦長の感じだが、自分は使っていて一切問題は感じず、風きり音も少ない。
しかも破損してしまった場合は30%オフで買い替えるプログラムもある。
現状ではまだ日本に代理店はなく、ネット上にも計測できる範囲で感想があがっていないが、中々これはいいと思う。
どこかメーカーさんは技術協力を得て日本人の頭に合わせた形で販売するとよいのではないだろうか。
ちなみに海外輸入だが興味のある人はCorosのサイトで購入できる。
みなカジュアルにヘルメットを被り、交通法規も意識していくとより自転車も乗りやすい環境になるのではないだろうか。
ちなみにこのヘルメットで自転車に乗りながらよく聴くのはブライアン・ブレイド。非常に景色の流れを豊かにしてくれる音楽だ。
文・写真:鈴木りゅうた
Kickstarterで購入して使っていますが、Early Birdで100ドルとかだったような気がします。
サングラスのようにツル部分にボリュームがあるアイウェアをつけていると骨伝導ユニットが浮いてしまいやすいのがクリアできて、日本で代理店が出来ればそこそこ売れそうだとは感じています。
ただ、やはり軽量のヘルメットに比べると大分重量があるので、使い所を選ぶかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
私は普段からメガネなんですがタイトに締めて
ユニットを後から動かして位置を調整して使ってます。
代理店、どうなりますかね。
最初はけっこうアスキー周りで騒いでたみたいなんですが。